■出囃子■

落語家の出囃子(でばやし)は、落語家が高座に上がる際にかかる音楽である。寄席や落語会では、落語家に限らず、芸人が登場する際の音楽全てを指すことがある。
元は上方落語のみで出囃子を用いたが、東京でも大正期に睦会が取り入れるようになった。それまでは片シャギリのみであった。 演奏に使用されるのは主に三味線、太鼓、笛、当り鉦など。演奏する人のことを下座、お囃子と言ったりする。東京では、三味線は専門の下座演奏家(全員女性)が、笛と太鼓は前座の落語家が演奏する。上方落語で、落語家なのに落語をせずに下座でおはやし演奏のみを行う者を「ヘタリ」という。 落語家ごとに使われる曲目が異なっている。通は曲を聴いただけで、どの落語家が出てくるかを知る。プロレスラーや格闘家の入場テーマの元祖とも言える。たとえば「野崎」の出囃子がかかると「春團治や」「黒門町だ」と期待する。春風亭柳好(野ざらしの柳好)が存命時、「梅は咲いたか」の出囃子が流れると「柳好だ」、「柳好だ」とざわめきが起こり、拍手があがった。このように寄席の雰囲気を作り出す効果がある。